白内障は、目の中の水晶体と呼ばれるレンズが主に加齢によって混濁する疾患です。一度濁ってしまった水晶体を回復させることはできないため、治療には手術が必要となります。当院では、濁ったレンズを取り除き、眼内レンズを入れる白内障手術を日帰り手術で行っています。
あまり白内障が進行すると手術も難しくなり、合併症の頻度も増えてしまいます。眼の手術というと怖いと感じるかも知れませんが、白内障手術は他の手術と比較して、低侵襲で安全な手術ですので、日常生活に不自由を感じたら手術を検討して下さい。
当院では、患者さまの生活、仕事、趣味を踏まえ、ご要望をしっかりお聞きし、その方に合った最善の治療を提案しています。
麦粒腫は、眼瞼の分泌腺に細菌が感染して起こる化膿性の炎症です。眼瞼が腫れて痛みがあります。抗菌薬の点眼、軟膏、内服で治療しますが、膿が溜まっている場合には切開して膿を出す治療をします。
霰粒腫は、眼瞼のマイボーム腺が詰まって炎症が生じ、しこりできます。炎症が強く腫れて、痛みが出る場合もあります。抗菌薬、消炎剤で治療しますが、良くならない場合には摘出術を行います。
翼状片は、通常は鼻側の結膜から角膜に向かって、三角形の血管を伴った増殖組織が伸びてきます。外見的に充血を生じたり、進行すると乱視が生じて視力低下を生じます。小さいものは、充血を抑える点眼や細胞増殖を抑える点眼などで治療しますが、大きくなれば手術治療が必要になります。再発が多いため、手術は慎重に行う必要があります。
老人性眼瞼内反症は、加齢に伴い下眼瞼を支える筋が緩んで逆さまつげになった状態です。角膜が傷ついて、違和感、充血が生じます。手術により、緩んだ筋を縫合して補強します。
視力低下の原因となる黄斑浮腫は網膜下におこる新生血管の増殖・成長や、網膜内の毛細血管から漏れ出す血液成分によって引き起こされます。
そして、その原因となる物質がVEGF(血管内皮増殖因子)と言われています。 抗VEGF薬治療は、このVEGFの働きを抑える薬剤を眼内に注射することで、新生血管や血液成分の漏出を抑制する治療法です。
【 適応疾患 】
・加齢黄斑変性
・糖尿病黄斑浮腫
・網膜静脈閉塞症
・強度近視による脈絡膜新生血管